金属遊び研究会 fisherman RYO

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大物対策で、メンバーが自作の銛を準備してくれました【 超大物との出会いには備えが必須 】

備えあれば憂いなし

 

マグロやカジキ、そしてクジラなど、超大物との出会いに備え、メンバーのMASAが自作の銛(モリ)を作ってきてくれました。そしてこれがなかなかのクオリティ!

※製作したのはMASAの義弟さん

 

これで、マイボートにはギャフ&モリと、超大物の取り込みに備えた漁具が常備されたわけですが、なかなか上手につくってある「銛セット」でしたので、多くの皆さまのご参考になれば、と記事にしたところです。

※ギャフ製作の記事☞ギャフ用の「強化シャフト」を製作

 

作り方や、考察を予測分析しながら「ひも解き解説」していきたいと思います。

 

 

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構造の解説

 

まずは銛先ですが、こちらは市販品です。そして、このたび製作してあるのが軸(シャフト)になり、この組み合わせをもって「銛一式」となります。

 

銛先については、購入した方が確実にコスパが良いと考えます。

鍛造あるいはSUS鋳物で大量に作られてますので、再現性もしかりですが、削り出しで作るよりも製作コストは格段に安くなります。

 

因みに、銛の「カエリ部分」のタイプについても、メーカーによってバリエーションがありますが、このタイプが最も「大型魚向け」となります。銛先の根元側にはテーパー形状の穴が開いており、そこで軸を受けるような構造となっております。

 

そして、その穴形状にあわせて軸先をつくるわけですが、この軸先は大変きれいに仕上がっておりますので、恐らくはベビーグラインダーで粗取りを行い、両頭グラインダーの砥石(WAorGC)で軸を回転させながら仕上げているものと思われます。

 

そして、最後は軽く#320~#400番手くらいのペーパーで磨きながら「馴染ませる」感じで、穴との「ハメ合い」を調整しながら仕上げたんでしょう。なかなかのクオリティーで仕上がっております。

 

最初は大まかに穴の「型どり」をして軸形状を確認したのかも?しれませんが、いずれにしてもハメ合いに「がたつき等」もみらず、精度よく仕上がっておりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

軸(シャフト)の長さは、重量や収納のしやすさを考え「3本つなぎ」の構成にしてあります。材質はおそらくは「SUS304」だと思われます。

 

まずは、材質をステンレスにしようか?あるいはアルミにしようか?といったところと合せて、無垢が良いか?あるいはパイプ形状か?といった考察から入ったと思われますが、溶接のし易さ+ある程度の重さが必要。という観点でステンレスというチョイスに至ったのだと思います。よく考えてあります。

 

 

 

 

 

 

感心したのはこの「つなぎ部」です。

 

オネジは、キャップスクリューボルト(CSBT/SUS304)を、そしてメネジはナットを溶接してつないでありますが、よくよく考えると確かにこれが「最もスマート」かも知れません。

 

なぜなら、タップで軸芯にネジを立てるとするならば、「寸切ボルト」を切断して使う事になりますが、その場合の「回り止め」は根元への溶接の点付けか、あるいは軸の外周にM3程度のネジを立ててサイドロックにするか!?  の2択になるからです。

 

もちろん、直接「オネジを切る」という選択もありますが、これは旋盤があっての事。きれいに仕上げて市販でもするなら別ですが、仮に旋盤があったとて、シャフトの役割を考えたら溶接でボルトを付けてしまった方が手っ取り早いですからね。

 

 

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シャフトの末部にも「アイ型の治具」が溶接してあります。

 

こちらは「アイボルト」があれば簡単ですが、シャフトの内径とのバランス上、タップが立てが難かったものと思われます(あるいはちょうどあり合わせのアイがあった)

 

うん?ナットが溶接してあるように見えるので、ナットをかましてパイプ内径のすき間を小さくしてアイが溶接しやすくしたのかも?知れません。内径がガバガバだと溶接で埋めるのは大変ですからね。

 

 

 

 

 

 

銛先からのワイヤーとPEロープは、メンバーのMASAが準備してくれたんだと思います。

 

ここが「直接の綱引き」となるところですので、言うまでもなく強度が何よりです。…ま、これだけ太ければ充分ですね~。GOO~D!※ドラムは別物ですので明記スペックも違います

 

 

 

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はい。そしてロープを軽く固定する必要のある銛先と軸(シャフト)の接合方法ですが、この部分については、まだ考える余地を残しております。

 

要は、銛先をつなぐワイワー及びロープは、銛先が固定するようにある程度のテンションをかけておく必要があります。…落ちますからね。

 

しかしながら、銛を刺した瞬間には銛先と軸は「離脱する」必要があります。…この絶妙な加減は考えて然るべきところがあります。

 

本来なら、ロープを指で押さえた状態で「銛打ち」をして、ヒットの瞬間に「軸と離す」というのが、玄人においてはスタンダードなのかも?知れませんが、慣れない素人では、銛打ちする前に外れてチャンスを逃しかねません。

 

そんなこんなを考えると、やはり今のところではこのような対策(テープ)しか思い浮かびませんね。市販品を見ると磁石を使って止めてあるのもありますが… ま、ひとまずはテープが丁度いい感じでもありますね。何でもシンプルなのがベストです。

 

 

釣具のキャスティング

 

 

 

全長は、およそ「2.6メートル」になります。

 

ちなみに、男子「やり投げ」の、やり長さの規格は「2.6~2.7メートル」ですので、な~んと!ほぼ同じ。…ま、まさか!?  そこまで考えての設計なのか!…す、素晴らしい。

 

重さは測り忘れましたが、感覚的にはおよそ1.5~2.0キロくらいはあったような気がします。…いずれにしても打ち込む際に、その自重もしっかり乗るだろうと感じましたので、そこそこの重さはありました。材質のチョイスもベリーグットですね。

 

 

 

市販のセット品

 

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まとめ

 

という事で、メンバーMASAの義弟さんが製作してくれた「銛」のご紹介でした。自作を考える人の何某かのご参考になればと思います。

 

因みに、この超大物用の銛先の形状のゆえんですが、銛先が「魚のエラ」を貫通した場合、銛先そのものが一旦身離れしますので、内部でワイヤー中心の「内張り状態」となり、地獄のように外れ難くなります。故に出来るだけエラを狙うようですね(食べない部分というのも理由の1つ)

 

さあ、この銛が役立つ時はいつくるのか!? 楽しみは膨らむばかりですね~。

 

 

 

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