必要なもの
落とし込み仕掛けはハリスも太径ですが、合わせて食わせ針やティンセル等の装飾も施す事から「高価」な品が多いのが実状です。
そこで簡単に製作ができ、かつランニングコストもおさえる事のできる作り方、合せて相乗メリットもかんたん解説致しますので、ぜひ最後までご覧ください。
まず、準備するものは幹糸、ハリス、食わせ針、サルカン、ケイムラ系材料(ティンセルなど)、プライヤー、ハサミ、になります。
落とし込み仕掛けで最も肝心なのは針です。このような「平打ち」になっている針であれば、装飾なしの針だけでもベイトは食ってきます。
平打ちしてある針にはW打ちやトリプル打ちという針軸形状のバリエーションもあり、表面処理も光沢が良くて反射に優れたものが施してあります。
もちろん平打ちになっていなくても「装飾の工夫」で食わす事は出来ますが、素人製作であれば「平打ち針+装飾」というのがベストチョイスとなります。
製作の要領
針に装飾を施す場合において最も使いやすいのは、このようなレインボー系の「シール付きティンセル」です。 ※器用な人はシール付きでなくても可能。
シール部は針の長さに合わせて「幅方向をカット」するとバランスがとれます。およそ4~5MM程度の幅にカットするとバランスが良いかと思います。
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次に、シールを幅をカットしたもの(画像うえのティンセルはカット前)の長手幅をおよそ10MM前後くらいに切って針の根元にしっかりと巻き付けます。
この時、シール面に指紋をつけて粘着力を落とさないように気を付けて下さい。
そして、シール上にハリスを結束してティンセルを「お好みでカット」したら出来上がりです。市販の仕掛けも、およその物が短めですので、短めのセットとします。
ベイトのつきやすさは、ここの工夫で決まります。理想のハリは出来るだけ小さく、かつ強靭で平打ちがしてあり光沢が良いものがベストです。
またハリスですが、わたしの場合は「18号」をスタンダードとして作っておりますが、釣魚によって8号~24号くらいまでの幅を持たせて使い分けると良いです(ここのチョイスでベイトの食い具合と目的魚のバランスをとります)
はい。そして、ここからが市販品ではあまり見ない「オリジナル仕様」になります。何を見ないかと言いますと回転ビーズです。
市販の落とし込み仕掛けでは回転ビーズの仕様は少ないですが、ランニングコストや現場で替えパーツが「即対応」できる、という事を考えるとビース仕様はベターです。
ハリスを切られてもスペアを簡単に装着できますし、ベイトのつきが悪い時に部分交換して食いを促す事もできます。イニシャルコストは高く感じますが、持ち帰ってメンテ… 使いまわして使えますので結果、ランニングコストを大幅に低減できます。
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わたしの場合、幹糸は18号~24号&ハリスは18号&全長は2.2Mで5本針にした仕様をスタンダードとしています。これがマイフィールドである日本海で丁度バランスの良い仕様であると考えます(ビーズ仕様につきハリス交換で調整も可能)
但し、ベイトの食いが悪い時などは、全長が長い方が「かなり有利」ですので、8Mから長い物もので「10M以上」のロング仕掛けも、何パターンかは作っております。
枝間の設定は、両端のサルカン部からおよそ30センチのところからビーズをつけますので、最端のビーズ間は1.6M、つまり「40センチ」の設定としております。
因みに市販品の場合は、針が多くハリスが細径のものは枝間30センチくらいのものが多く、大物狙いの太径仕掛けは40~45センチくらいの枝間設定が多いです。
ビーズはスライドしないように「1コブ*上下2ヵ所」で止めます。
次に「枝長」ですが、わたしの場合はおよそ10~15センチくらいにしております。
市販品も同じくらいのものが多いですが、わたしの場合はハリスをナイロンにしたものが多いので、あまり長くすると18号とはいえダレが生じます(幹糸はフロロ)
また、これも大事なポイントになりますが、ビーズに通したハリスは必ず3回まわしたコブにして、1センチ程度は残してカットするようにして下さい。
1回や2回のコブだとハリスが滑って解けて抜ける場合があります。コブを作った後も、強く引っ張って締めこんでおくようにしましょう。
完成したら仕掛けを巻いてジップロックなどに収納しましょう(この時にスペックを袋にマジックで書き込んでおくと使うときに便利です)
因みにわたしは第一精工の「カラースポンジシート」を使っております。以下の画像は仕掛けを2セット巻いたものと、ハリスの予備を巻いたもので2シート入れております。
その他、使用済のものを巻いて帰る空シートとジップロックを1セット持参するとたいへん便利が良いです。洗いやすく、リカバリーもしやすくなります。
原価計算
はい。マイ「スタンダード仕掛け」をざっと計算しますと以下がおよその原単価です。
- ハリ:35円~40円/1本*5本=200円
- ハリス:≒8円*5本=40円
- 回転ビーズ:≒14円*5ヶ=70円
- 幹糸:≒50円(2.2M)
- ティンセル:≒20円
- スナップサルカン:8円*2ヶ=16円
合計でおよそ396円-ほどになります。
一見には市販品とそこまで大きな差がないように思えますが、仕掛けごと取られて無くなる事は少ないので、基本的にメンテナンスを施して使い回す事が可能です。
そうすると「2回目以降」の原単価はぐっと下がってきまして、1セットがおよそ¥150-以下の現単価となってきます。※ランニングではかなりお得です。
そのようにメンテナンスを施しながら上手く回していくと、仕掛けの原単価は平均でもおよそ¥150-以下で回せるくらいになってきます。
市販品の仕掛けは使い終わるとほとんどの人は廃棄されると思いますので、長い目で見ると大きな差になってきます。&創意工夫する力もつきます。
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まとめ
回転ビーズを用いた仕掛けだからこそ「リカバリーが容易」で、繰り返して使う気にもなれるかと思います。ランニングコスト、現場順応性、再現性に優れた回転ビーズを用いたオリジナル仕掛けをあなたも作ってみてはいかがでしょうか。
あとはビーズ材質が「樹脂系」なので剛性面がどうなのかな?って事を心配をされる方もいらっしゃるかと思いますが、わたしが行った自己実験では、かなり全力で思いっきり引っ張っても「穴が裂ける」ような事にはなりませんでした。
問題が起きたのは止め部のコブの回数が少ない事による「滑りからなる」抜けでした。気になる方は引張りテストをしてみられると実感できるかと思います。
という事で、仕掛け作りの楽しさを味わいつつ、安く上手く運用する事で想像力や知見も広がり、まさに「いいところづくめ」となる旨趣になるかと思います。
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